1ドミニカ共和国2ドミニカ共和国は、カリブ地域でもっとも多様性に富んだ島国です。面積は4万8442km2超と、同地域の中で2番目に大きな国で、ハイチ共和国と共有しているイスパニョーラ島の最東部3分の2を占めます。人口はおよそ1000万人で、年間を通じて熱帯の陽気な気候を享受しています。平均気温は25℃~31℃で、11月から4月が比較的涼しく、5月から10月がもっとも暖かい季節となっています。北は大西洋、南はカリブ海に囲まれた私たちの緑豊かな熱帯の島の沿岸線は1400km以上に及び、世界でも最高のビーチ、傑出した宿泊施設とともに数多くの娯楽・リクリエーションのオプションが点在しています。温かくもてなし上手な国民で知られるこの国は、唯一無二の旅先です。ここでは、スリル満点のメレンゲのリズムに合わせて踊ったり、ぜいたくなホテルやエコロッジでリラックスしたり、「アメリカ大陸最初の植民都市」の歴史ある遺跡を散策したり、美味なドミニカ料理を楽しんだり、国立公園、山、川、ビーチで胸躍る冒険に参加したりすることができます。ドミニカ共和国は、このような幅広い魅力とさまざまな環境を備え、万人のニーズに応えます。世界トップの設計者らが手掛けた26にも及ぶ見事なゴルフコースがあり、チャレンジングなゴルフをプレーしようとする旅行者にとっても最高の目的地となっています。一方で、ロマンチックなパーティーをあらゆるスタイルと予算に応じてアレンジしたり、会議、カンファレンス、報奨旅行を企画したりすることもできます。他方、ドミニカ共和国以外ではできない体験や、他にも多くのものを提供します。8つの国際空港を通じたスムーズなアクセスによって、楽園の探索が今だかつてないほど容易にできるようになっています。このすばらしい国を知り、一生の思い出を創りましょう。WELCOME TODOMINICAN REPUBLIC34ドミニカ共和国の首都であるサントドミンゴは、カリブ地域で最も文化的に豊かで、おそらくもっとも活気に満ちた都市であり、植民地時代の栄華をすべて今に残しています。旅行者は、歴史ある石畳の道にたたずむコロニアルな建築物とモダンなホテルの魅力や、ドミニカおよび世界の料理のグルメ向けレストランのガストロノミー(美食)に心を奪われます。アメリカやヨーロッパからの多くのブティックや認知度の高いチェーン店を擁したショッピングモールは、観光客も地元民も同様に惹きつけます。サントドミンゴの植民都市は、その歴史的・文化的価値と、豊富な美術館・博物館、アート・ギャラリーや劇場ゆえに、1990年にユネスコの世界遺産に認定されました。これらすべてによって、外国からの旅行者も地元の人々も、数えきれないほどの文化的体験をすること間違いありません。植民都市植民都市の石畳の道を歩きながら過去へと旅し、あなたの想像力を開放して、かつて住んでいた海賊や入植者と一緒に歩きましょう。バルトロメ・コロンブスとディエゴ・コロンブス(クリストファー・コロンブスの弟と息子)が建設した新世界最古のこの都市は、築100年のカテドラルや、病院、大学、修道院に加え、歴史的意義をもつ貴婦人通り(CALLE LAS DAMAS)といったアメリカ大陸における当初の構造を維持しています。これらは良い状態に保存され、かつゲストに開放されており、旅行者を招き入れます。アートと歴史アメリカ大陸で一番最初に建設された街、そしてドミニカ共和国の首都として(「2010年米州文化首都」にも選定)、サントドサントドミンゴ5ミンゴには、目覚ましい数の美術館・博物館、歴史的な跡地、記念碑、アートギャラリー、文化・音楽のスペースなどが集まっています。サントドミンゴに位置する植民都市は、ユネスコの世界遺産であり、アメリカ大陸最初の街です。この街には、アメリカ大陸で最古の街道、病院、大学、修道院、カテドラルがあり、また、かつてスペイン人のコンキスタドーレス(征服者達)が住み、行き来していた古いビルや公園、場所があります。植民都市の至るところに存在した美術館・博物館は、さまざまな時代や宗教の時代がかったオブジェ、書物、キャンバス、彫刻、衣装、家具に映し出されたドミニカ人のアイデンティティーの一部を披露します。コロンブス宮殿(Alcázar de Colón)、アメリカ大陸初の大聖堂(Catedral Primada de América)、ロス・ドミニコス修道院(Convento de los Dominicos)、造幣局(Casa de la Moneda)、ニコラス・デ・オバンド邸(Casa de Nicolás de Ovando)、トスタード邸(Casa del Tostado)、バスティダス邸(Casa de Bastidas)、ロイヤルハウス美術館(Museo de las Casas Reales)、国立霊廟(Panteón Nacional)などがその例です。 その他重要な美術館・博物館や歴史的建築物には、国父の祭壇(Altar de la Patria)、フアン・パブロ・ドゥアルテ邸(Casa de Juan Pablo Duarte)、市庁舎(Palacio Consistorial)、ボルヘジャ宮殿(Palacio de Borgellá)、コロンブス公園(Parque Colón)に加え、カルメン教会(Iglesia del Carmen)、聖クレア教会・修道院(Iglesia y Convento Santa Clara)、ラス・メルセデス教会(Iglesia de Las Mercedes)、レヒーナ・アンヘロラム教会(Iglesia de Regina Angelorum)、聖バルバラ教会(Iglesia de Santa Bárbara) などの聖地があります。カリブ地域で最長級の白い砂浜の海岸線の一つ(圧巻の48km)に恵まれ、空に届くようなココヤシがアクセントのプンタ・カナは、休息とリラクゼーションの海沿いの地です。大西洋とカリブ海が出会うこの場所では、最北端のウベロ・アルトから南のカップ・カナまで、オールインクルーシブリゾートと隠れ家的ブティックホテルが、モダンな海辺の生活の気まぐれや心地よさを提供します。家族連れは、子ども向けミニチュアの娯楽施設やウォーターパークを楽しみます。その一方でカップル限定のリゾートは、夢のような結婚式の舞台を備えており、浜辺のひっそりとした宿が、滞在を非常にロマンチックなものとします。ただしプンタ・カナは、太陽のもとで楽しんだり、やわらかな砂がつま先をかすめたり、玉虫色の透き通った海で泳いだり、釣りをしたり、水中の生物や難破船の探索ダイビングをしたりするだけの場所ではありません。ゴルファーの目的地でもあり、10のゴルフコースが海岸沿いのいたるところにあります。豪華なマリーナや高級ダイニングを取りそろえた海辺の息抜きの地であるとともに、カリブ地域で唯一のシックスセンシズなど国内トップクラスのスパが集まるウェルネス地域でもあります。6プンタ・カナ7ポスターにふさわしいカリブの海岸線から世界有数のゴルフコースまで、自然の豊かさあふれるラ・ロマーナは、ドミニカ共和国でもトップの観光目的地となっています。数々のサトウキビ畑が、ドミニクスからバヤイベまで途切れることのない白い砂浜へとつながっています。コトゥバナマ国立公園内の洞穴があふれる森林には、新鮮な湧き水とタイノ族の壁画が存在します。沖合にあるサオナ島、カタリーナ島、カタリニータ島は、手つかずのサンゴ礁に面したカメの巣作り領域に囲まれ、一方で、浅部にも最深部にも、海洋生物が群がる難破船が眠っています。かつて、アメリカ大陸で最大のサトウキビ製造工場が、ラ・ロマーナにその本拠地を置いていました。1974年には、そのオーナーらが事業多様化の一環として、豪華なカサ・デ・カンポ・リゾートをオープンし、観光業に進出しました。セレブご用達のこのリゾート施設は、受賞歴のあるピート・ダイが設計したゴルフコースのある目的地として名声を博しています。またその後、16世紀の地中海の村を見事に再現したアルトス・デ・チャボンも近隣にオープンしました。チャボン川を見下ろし、娯楽でにぎわうこの施設にはギリシャ風の野外円形劇場もあり、そこではグラミー賞受賞アーティストらが毎年パフォーマンスを行っています。ラ・ロマーナ8サマナプエルト・プラタドミニカ共和国における観光の発祥地であるプエルト・プラタは、引き続き迫力満点の目的地です。海、山、緑豊かな渓谷、川、そして数多くのビーチが組み合わさったその風景は、壮大で果てしないものとなっています。この肥沃な土壌で、カカオやコーヒーの木が育ち、地中には世界でもっとも透明度の高いアンバー(こはく)が埋まっています。1492年、知識豊かな探検家であったクリストファー・コロンブスは、自身の船からこの北部大西洋沿岸の海岸をいちべつしただけで、この海岸が発見に満ちたものであることを知り、最終的には金鉱床を見つけ出します。 雲がイサベル・デ・トーレス山の上でかすかに光ってプエルト・プラタの広大な青い海岸線を照らす光景に魅了され、彼はこの地域を「銀の港」(プエルト・プラタ)と名付け、地域の先住民であるタイノ族とスペイン人らが混在したコミュニティーのあるラ・イザベラに定住しました。そしてアメリカ大陸で初めての教会と、自身の最初の家を建てました。 コロンブスの軌跡をたどり、現在では国立公園の一部となっているこの考古学的遺跡を見学することができます。ドミニカ共和国の北東海岸から突き出て海に延びる自然の安息地サマナ半島は、16世紀と同様、今日でも誰ものあこがれです。海賊はこの半島で、ヤシの生い茂った緑濃き森林、隔離されたビーチ、隠れた洞窟に身を隠しました。またヨーロッパ軍とハイチ軍は、保護された深水の湾をめぐって競い合いました。 「サマナ」(半島全体を指すのにしばしば略してこう呼ばれる)へのはアクセスは、今日では陸からも空からも便利になっています。しかしそれにもかかわらず、ここは野生のビーチやココナッツプランテーション、熱帯雨林からなる、ドミニカ共和国の人里離れた楽園へのエスケープであり続けています。その山や渓谷がおりなす起伏が、大西洋に流れ込む水晶のような川を複数形成し、その川は、この半島の岩だらけの海岸線全体を取り囲む光り輝く白い砂浜に滝となって落ちます。毎年サマナ湾を訪れる1500あまりのザトウクジラは、まるで訪問客さながら、この自然のすばらしさを鑑賞しているかのようです。この巨大な哺乳類は、毎年ドミニカ共和国のこの特別な奥まった場所に戻って伴侶を探し、繁殖し、このこの壮大な熱帯の景色を浴びます。サマナの美しい眺めの湾での季節限定クジラ見学ボートツアー以外にも、エコツーリズムのアドベンチャーがすぐそばでできます。ラス・テレーナスでのボディーボードやカイトサーフィン、ロス・アイティセス国立公園でのトレッキング、バードウォッチング、洞窟探検、エル・リモン滝を目指すキャニオニングや乗馬、 90mの高さの崖下に広がる壮大な白い砂浜あるいは沖合のカジョ・レバンタード島へのボート巡りなどです。9文化ドミニカ文化は、その土地そのものと同じくらい、多様で色彩豊かです。この文化は、国の発展にともない寄り集まってきた様々な起源を受け継いだものから生み出され、人々の文化的・社会的な基礎を形成しました。 ドミニカ共和国の歴史が魅力的な発展を遂げるにあたり、数多くの民族が混ざりあい、そのユニークで快活な文化を形成しました。ヨーロッパ人、アフリカ人および先住民のタイノ族による影響が、国のアート、音楽、ガストロノミー、スポーツ、宗教に織り交ざり表現され、これらすべてが、国民のアイデンティティー形成を支えています。カーニバルドミニカ共和国のカーニバルは、その文化とアイデンティティーの祝典の中でももっとも活気に満ちたものです。この機会には、あらゆる年齢と地域のドミニカ人が地元あるいは近隣のカーニバルが開催されている街の街頭に繰り出し、その家族や愛する人々と共にパレードを楽しみます。2月の毎週日曜日は、ドミニカ共和国のあらゆる主要都市や地域においてカラフルなパレードが開催されます。なかには、プンタ・カナのカーニバルのように、3月の第1週まで続くものもあります。ラ・ベガのカーニバルが、最古にして最大規模で人気が高く、次にサンティアゴのカーニバルが続きます。そのほかにも、サントドミンゴ、モンテクリスティ、ボナオ、プエルト・プラタ、リオ・サンフアン、バラオナといった都市が、ユニークなカーニバルを開催します。コスチュームや仮面、象徴的なキャラクターがそれぞれの地域によって異なることから、ドミニカ共和国の民間伝承の伝統や信仰が、国の人口と同様に多様であることが見てとれます。カーニバルのシーズンは、通常は、サンティアゴの活気に満ちた室内カーニバルであるガラショーでスタートし、2月27日の独立記念日の祝典にクライマックスを迎えます。その中でももっとも色鮮やかな行事が、最後のナショナル・カーニバル・パレードです。これは、首都サントドミンゴのウォーターフロントのマレコン通りで3月の第一日曜日に行われるもので、全国からカーニバルの団体やキャラクターが集結し、歓声を上げ、カーニバルを盛大に締めくくります。どのカーニバルの町や都市にも個人で出向くことは可能ですが、2月中は、複数のツアー代理店が、カーニバルの日帰り旅行(とくにラ・ベガのカーニバル向け)を開催しています。Next >